おやじは荒野をめざす【カナダ編】

30年間続けた塾を閉じ、私は北極海をめざす旅に出た。物好きオヤジの旅の記録が教え子たちへの課外授業となってくれることを願って、このブログを綴る。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

(9) 英語で話すということ〈その2〉

不思議なもんで、英語で話してて調子のいい日と調子の悪い日がある。調子のいい日は「おお、私の英語もあと少しで"ペラペラ"のレベルだな」といたって気分がいい。翌日悪かったりすると「昨日のは何かの思い違いになんだな、ショボボーン、、、」って感じ。…

(8) 英語で話すということ〈その1〉

ビクトリアに来てちょうど1ヶ月くらい経った時のことだ。時差ボケはとっくに治ったし、気がかりだった食べ物にも意外と順応してる。こっちの食べ物は脂っこいからどうかなあと心配だったんだけど、胃腸の方が諦めて、食べ物に合わせてくれているのかも。ウ…

(7) カナダ人は日本のこと、どう思っているのかな

ビクトリアの郊外に、観光客がよく訪れるブッチャートガーデンというところがある。ダウンタウンからバスで一時間。東京で言うと、向ヶ丘遊園みたいなところかな、ウン倍も広いけれどね。ローズガーデンとか人工的なポンドや噴水とかもあって、工夫が施され…

(6) なぜ英語を学び直そうと思ったのか

実はね、英語には忘れられないことが二つあるんだ。 今から半世紀前。中学1年の、英語を習い始めて数ヶ月が経った頃だった。最初は辞書のhとnを見間違えたりしたけど、イギリス帰りのお洒落なM先生のおかげで英語がだんだん好きになった。んじゃちょいと…

(5) 初めての授業〈その2〉

でもね、不思議なもんで、ホワイトボードを背にして皆の前に立つと、トライで授業やってた時の感じが戻ってきて、さっきの焦りはどこかへ消え去ってたんだ。 My name is Kiyoshi Inoue and came here from Japan just only a few days ago. I'm now sixty-si…

(4) 初めての授業〈その1〉

後列のコリン先生にはどれほど支えられ励まされたことか、、、 ビクトリアに着いて次の日、とりあえず街の様子でも見てみようとホテルを出た。時差ボケで体がだるい。当たり前のことだが、モロ外国って感じで、右も左も分からない。行き当たりばったりで2時…

(3) ハロー、エド&キャリアナ!

最初の1週間はちょっとリッチなホテル住まいだったけれど、今日からは一般ピープルに戻らなくちゃいけない。なるべく余計なお金を使わないで、若い人たちと「同じ」とまでは言わなくとも「近い」条件で生活する、それが日本を出る前に私が決めたポリシーな…

(17) ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」

アメリカにも自分みたいのがいるんだ、、、と感じた青春の一冊。 今の若者は本を読まないみたいだね。分かっちゃいねえな、、、と思うよ。 アメリカの近現代文学にジャック・ケルアックという人が書いた「オン・ザ・ロード」という小説があって、邦題は「路…

(2) トライからカナダへ、長くもあり短くもある旅路

旅の準備が本格化したのは、梅雨真っ只中の6月後半になってからだった。トライ閉じるのが予想以上に手間取ったけど、何となくぐずぐずしている感じもあった。大きな楽しみの前にそれと真逆の「虚しさ」みたいの感じたことないかなぁ。そんな感じだったのか…

(1) 30年続けた塾を閉じる

準備の大半は30年間続けて来た塾=トライ※を閉じることだった。心細い時もあったし、正直、よくもまあここまで持ったものだと妙に感心しているところもあるんだ。それから、心に引っかかることもね。30年やってると、ちょっと大げさな言い方だけど、一種…